新年のご挨拶
新年あけましておめでとうございます。
昨年は、5月下旬から6月上旬にかけて、さらには7月下旬にも一時日照不足となったものの、おおむね高温傾向・多照で経過したことにより、農作物全般、順調に推移したー年でありました。
その中にあって、小麦については、一部地域で干ばつ影響を受けたものの、秋まき小麦に関しては、品質についても低たんぱくで全体的には平年作を上回る生産量となりました。
米については、農水省発表の本道の作況は103「やや良」であり、品質においても昨年を上回る良質米を生産できたことについては、喜ばしいところなのですが、いわゆる“令和の米騒動”と言われる状況のなか、産地においては、米集荷に大変ご苦労されており、店頭小売価格の高騰もあり、今後の消費・流通事情が心配されるところであります。
てん菜については、平均反収は7t超と例年以上にあるものの、昨年もかっぱん病が全道的に発生し、糖分は15%台後半にとどまりました。
当協会においては、令和2年の組織統合後5年が経過し、(公社)北海道農産基金協会との一体的な運営に取り組みながら、組織統合の基本的な考え方に基づき、今後も効率的・機能的な事業推進を図ってまいります。
気候変動や世界情勢、さらには生産資材価格をはじめとした物価高騰など、厳しい農業経営情勢ではあります。この難局を乗り切り、新しい年の営農につなげていかなければと思うところであります。
本年も皆様がご健勝で、豊穣の年となりますようご祈念申し上げご挨拶とさせていただきます。
令和七年一月
一般社団法人北海道農産協会 会長 樽󠄀井 功